肝機能とこむら返り

肝機能とこむら返り

肝機能の低下はこむら返りと関係が深いと考えられています。実際、肝硬変の患者の多くには就寝中のこむら返りが起こるという統計もあるようで、実に80%の人にそうした傾向が見られるようです。

 

この場合、両手両足にこむら返りの症状が強く起こり、睡眠の質が著しく低下するようになります。ある実験では、肝臓の機能を助ける働きのあるタウリン製剤を処方したところ、患者の3人に2人が1ヵ月後には改善が見られ、残りも半年後には改善が見られたという報告が成されています。

 

ですから、肝臓の働きや、タウリンの体内レベルの状態が、こむら返りの発生に関与している可能性が高いと考えられます。

 

ラットを使った実験では、負荷のかかる運動をすると骨格筋でのタウリン濃度の減少がみられるそうで、特に肝疾患をもっている場合にはこむら返りのような筋肉の異常収縮も認められたそうで、肝臓と筋肉には関係があることはほぼ間違いなさそうです。

 

肝臓は体内でも多くの仕事をしているので、肝機能の低下は全身のトラブルとして現れるようになります。肝臓は沈黙の臓器と言われるほどガマン強く、めったに不調を表に出さないので気付きにくいですが、不調が発見されるようだと重度の問題になっていることが少なくありません。肝臓の機能が低下すると、こむら返りのほかにも疲れ、倦怠感、肌あれなどの症状が出るようになります。

 

こむら返りはそういった肝臓の状態を示す一つのサインであるともいえますから、こむら返りが続くようであれば一度しっかり内科で診てもらうことも考えましょう。